行政交渉

2013.08.23

大阪府生活保護交渉

8月23日、大阪府との2日目の生活保護交渉を行い、15単組68人が参加。1単組3名分の「私の要求」を追加提出。大阪府から手嶋課長補佐ほかが出席し、対応しました。

エアコン設置などの貸付についてのやりとり

【大生連】 年金など他に収入のある人しか貸付対象になっていない。命に差別をつけるのか。東京は4万円の支給を行った。大阪府として独自の施策が求められている。 また、連帯借受人が必要で住民税の非課税や均等割のみの課税では認められないなどいくつものハードルがあり利用しにくい制度となっている。貸付件数の実績を教えてほしい。

【大阪府】 国の制度や実施要領に基づき行っている。他に収入のない方は一般世帯も積立や月賦で支払っている。生活保護世帯も同じようにしてほしい。府独自の施策はむずかしい。

申請件数 認定数
平成23年度(7月以降) 10 9
平成24年度 14 14
平成25年度(6月末まで) 4 4

【大生連】 8月から保護基準も引下げられ、貯金に回せるお金はない。どのようにして貯めればいいのか具体的に教えてほしい。貸付件数も大阪府下の生活保護世帯数から見ても少なすぎる。問題意識を持つべきだ。

【大阪府】 大生連のアンケートを見ると87%の世帯がクーラーを設置されている。府としては、国へ夏期加算と一時金の支給について要望を行っている。 個々の家庭によって事情も違うのでどのように貯めるかは示せないが、生活扶助の第2類を一定の期間でやりくりしてほしい。

【大生連】 福祉事務所のCWは制度を知らないことがある。家庭訪問のときにクーラーの有無を把握し、なければ貸付の制度があることを知らせるなど対応してほしい。

【大阪府】 制度の周知はしている。CWが知らないのは実施機関の勉強不足。

【大生連】 制度を知らない職員がいないよう周知するのが大阪府の役割。どのくらいの人がクーラーを必要としているのか、東京のように支給するとすればいくらかかるのか試算するなど年末の交渉に向け、大阪府としても検討してほしい。

「基準引き下げに対する私のひとこと」や「私の要求書」を読んでの感想

【大阪府】 300名近くの方の意見を読ませていただいた。クーラーを設置している世帯は87%おられるが、ない方も多くいる。夏の電気代も7割の方が3千円~5千円あがるなど大変な思いをされていることがわかった。医療の心配がなくなった反面、先の見える生活をさせてほしいと意見もあった。生活保護手帳別冊問答集の冒頭に「CWは要保護者の立場や心情をよく理解し、懇切、丁寧に対応し、積極的によき相談相手となるよう心がけなければならない。」と書かれている。CWだけでなく保護行政に携わる我々も同じこと。よりよい制度となるよう国の動きにも注視し、府としてできることがあれば努力したいと思っている。

基準引き下げに対する私のひとこと

  • 節約節約と言われるが、これ以上節約するには無理がある。100円玉一つも大事に使っている。
  • 3回にわたって保護費が下げられると聞きがっくりきた。
  • 初めて保護費が下げられた。1年8ヶ月で3回ときき驚いている。なぜそうなるのか教えてほしい。
  • 今でも足りない保護費をどうしまつすればいいのか。
  • 身を潜めるように暮らしている。物価も食料品も値上がりし、キャベツを食べなくても死なんだろうと我慢する生活。私たちの身になって国と交渉してほしい。物価も上がっているのに保護費が下げられたのは納得できない。

【大生連】 基準が引き下げられ保護世帯は金銭的だけでなく、「生きる希望を失った」など精神的な負担が大きくでている。お盆や夏の電気代の負担が増える中での基準の引き下げでなぜ8月からなのかとの思いがある。クーラー設置のための支給も含めて府独自の施策を検討してほしい。

前回からのつみのこし

■警察官OBの配置について

【大生連】 ①尾行や張り込みをする法的根拠は何か。②ケースワーカーも時間外の尾行・張り込みをしているが、その予算はどうしているのか。③人権上の問題については、府はどう考えているのか?

【大阪府】 本来、尾行や張り込みのような調査の仕方はいけない。

保護法28条3 第1項の規定による立ち入り調査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解してはならない。

■基準引き下げについて

【大生連】 期末一時扶助と生活扶助の逓減率の根拠を教えてほしい。
【大阪府】 国から示されているのは①物価の動向を勘案する、②支給額に世帯規模の経済性を導入したということ。

■四條畷市の事例

住宅の更新にかかる費用について

【四條畷】 年に1回、住宅の更新料が必要。更新料、事務手数料、火災保険料で約9万円。今度で3回目の支払いになるが、1回目、2回目は支給されることを教えてくれなかった。今回はこちらから聞いて教えてくれたが、更新するには上限があると言われた。示された金額は16900円で、9万円には程遠い。

【大阪府】 限度額は55000円です。

【大生連】 引続き現地でも交渉をしていきたい。

■泉大津市の事例

民生委員の支給明細書配布について

【泉大津】 民生委員が保護支給明細を届ける。やめてほしい。また、収入や控除がわかる明細書にしてほしい。
【大阪府】 市へは出された要望を伝えた。
【大生連】 引続き現地でも交渉をしていきたい。

■寝屋川市の事例

審査請求の権利について

【寝屋川】 保護支給日に福祉事務所の門で、「保護費が下がりました。一緒に審査請求をしませんか」という主旨のチラシを配布した。その時、課長が前を行ったり来たりしていたが、翌日、次長から「昨日、5人でビラまいとったやろ、許可をもらって配ったのか?役所にたてつくようなビラをまきよって」と電話があった。引き下げに対して不服をもうしたてるのは当然の権利だ。寝屋川市は審査請求の権利を守れ。
【大阪府】 市へ確認した。「役所にたてつくような…」とは言っていないとのことだった。
【大生連】 国民には審査請求の権利が認められている。「審査請求をしましょう」という内容が役所にたてつくものなのか。
【大阪府】 審査請求の権利が認められている。ビラの内容は役所にたてつくものではない。

基準引き下げのお知らせ文書について

【寝屋川】 保護基準引き下げの決定通知についていたお知らせ文書では4回の引き下げ(平成28年4月からの基準)について書かれている。国に理由を聞いたが、国も首をかしげている。
【大生連】 守口市も同様のお知らせを送っている。
【大阪府】 全ての市町村に確認した。寝屋川市と守口市に間違いのあることがわかり、訂正するよう市へは依頼した。決まってもいないことを表記するのはおかしいと文書で周知した。
【大生連】 利用者に混乱を持込むようなお知らせを送るべきではない。

■自動車の保有について

【枚 方】 枚方生活保護自動車保有訴訟の判決内容を関係機関に徹底し、使用制限をしないよう文書で各福祉事務所に通知してほしい。
【大阪府】 通知を出すことは考えていないが、機会をとられて周知していきたい。国の取扱については変わっていないので、画一的に処理するのではなく、個別の事情により、適切に判断することに留意するよう説明を行っている。
【大生連】 各福祉事務所に判決文も送ってほしい。